2月というのは自分のいる業界にとっては新年度に向けて仕事が忙しい時期。
その反動...といえば何だが、でも、3月上旬にはまとまった休みがとれそうな。
今週唯一の公休日である20日(土)も今のところ関東地方は雨の予報、
「3月になったら!!!」、それだけを励みに会社に向かうのだが...。
2週連続で出撃した1月が懐かしいような...。いすみ鉄道も小湊鐵道も房総のキハを
撮りに行きたいのに行くことができていないのも...。
とりあえず、土曜日はどこへ行こうかと思案中。
【2016年1月24日7時53分】 阪堺電軌上町線・住吉電停
でも、今日も1月24日の阪堺電軌撮影記。住吉電停には“TRAMの十字路”があった。
普段は動き回りながら、いろいろな構図で狙うが、廃線を1週間後に控えた最後の日曜、
周辺には大勢の“同業者さん”が集まり、混乱気味。定点撮影みたいな変化のない
撮影記になってしまったが...。
…… ……
2016年1月24日(日)曇り一時晴れ
住吉公園駅を出発する電車は、土休日ダイヤの場合、7:44、8:08、8:20、8:32の4本。
8:32発が「終電」である。(平日ダイヤだと同じ時間帯に5本が発着)
【2016年1月24日8時30分】 阪堺電軌・住吉電停付近
この“十字路”を横向きに直進する電車はこの朝は4往復だけ、その2本目は
多くのギャラリーに見送られながら、8時前に通過していったのだった。
【2016年1月24日7時58分】 阪堺電軌上町線・住吉電停
さらに、そのままの姿勢で10分。3本目の電車はモ701型。
この頃、曇り空からは冷たいものが落ちてきていた。「雨か...」と思えば白いモノ。
雪の中の撮影はやはり寒いのである。思い出しただけでも、寒かった朝。
堺市内区間の存廃問題に揺れて新車投入止まっていた時期もあったが、
最近では超低床連結車「堺トラム」の投入もはじまり、昭和一ケタ生まれの
旧型車は出番が少なくなってしまった。撮影会の場でも確認してみたが、
やはり、旧型車は冷房使用時期を外して朝ラッシュに動かす程度になりつつある
とのことで、特にこの日は、撮影会が予定されていたのでモ161型は休ませて
いたみたい。モ601型、モ701型は昭和から平成に変わる頃に登場した車両、
それでも15~20年になるのだが、昭和一ケタのモ161型に比べれば...。
お目当ての車両が出てこないとなれば、カメラポジションを変えながら撮影を
楽しむべきところだが...
【2016年1月24日8時12分】 阪堺電軌・住吉電停付近
こんな感じだったのである。もちろん、この“十字路”を取り囲むように
ギャラリーたち、まさに立錐の余地もなく。自転車を押して通りかかる地元の方も
ちょっと困ったように車道に出て通り過ぎて行くわけで...
上町線から阪堺線に入る渡り線の付近に信号詰所があり、そこに詰めている職員が
たびたび出てきては三脚の使用を止めるように警告していたが、全く動じないツワモノも。
“<葬式鉄>集結!!”廃線間際特有の妙な熱気のような不思議な雰囲気。
【2016年1月24日7時51分】 阪堺電軌阪堺線・住吉電停
ホントは、この線路が交わる部分を強調した写真などを撮りたかったが...、
そんな自由はどこにもなく。
【2016年1月24日7時59分】 阪堺電軌上町線・住吉電停
2本目の上り電車も同じアングルで撮るしかなかったのだった。
そう、この写真、先ほど白地に緑とオレンジのストライプの入ったモ705号車が
下っていって、ちょうど1分後の撮影である。つまり、住吉-住吉公園間で
すれ違いの瞬間を撮れたはずなのである。でも、それが分かっていても
自由に動き回って撮ることができない...、正直、こういう場面での撮影は
ちょっとストレスなのである。
【2016年1月24日8時04分】 阪堺電軌阪堺線・住吉電停
と、振り返れば1001型「堺トラム」の登場である。
3車体連接車でシックな装い、車体上部、第1編成のアクセントカラーは“茶ちゃ”。
でも、ガラス面が広くてしかもツルツルピカピカの新車、写り込みが激しくて
撮影時にはちょっとだけ困りモノなのだった。
【2016年1月24日8時11分】 阪堺電軌上町線・住吉電停
8:20、この日の、住吉公園ゆきの“終電”である。“初電”と同じモ505号車の運用。
まさに“十字路”の上で天王寺駅前ゆきモ705号車とすれ違ってくれた。
時折、雪も舞い落ちてくる中、「初電から終電まで(笑)」粘った成果である。
【2016年1月24日8時11分】 阪堺電軌上町線・住吉電停
この朝、最後の「住吉公園」ゆき電車も満員だった。
これを撮ると移動を始める人も多く、<変態鉄>もカメラポジションを変える
ことにしたのだが...
ぬぁんと...、この時間になって、突然、突然である。
青空がひろがってきたのである。一転、冬晴れである。
でも、それは路面電車撮影では悩みモノなのである。そう、影。
大阪市街地の真っ直中での撮影、建物や電柱の影を入れずに車両をスッキリと
写し止める...とは、さすがにそれは無理!!
【2016年1月24日8時23分】 阪堺電軌上町線・住吉電停
トラスの信号柱に「天王寺駅前方面 のりば」の看板、「4」の表示、
その前では赤い手旗を持って安全確保につとめる阪堺職員、到着する電車と
記念撮影するギャラリーたち...
廃線直前らしい写真になったが、残念ながら車体には思いっきり影がかかってしまった。
【2016年1月24日8時23分】 阪堺電軌上町線・住吉電停
この日最後の撮影チャンス、もちろん、“十字路”を横切る電車にカメラを
向けたわけだが、やはり。自らの影まで映り込むという見事な撃沈ぶりだった。
【2016年1月24日8時27分】 阪堺電軌上町線・住吉電停
「本日の住吉公園駅からの電車は終了しました。ホームを閉鎖します」
詰所の拡声器からアナウンスが聞こえると、職員の方が手早くロープを張って
看板を設置、こうして「日本一早い終電」が通り過ぎていったのだった。
…… ……
そのまま、ギャラリーたちも帰路に...となるはずのところ、誰も動かない。
そう、<変態鉄>が執念で“参加”を勝ち取った撮影会、その“モデル”となるのは
モ161号車、8時半に“終電”が済んだ住吉公園駅へ我孫子道の車庫からの
送り込み回送が間もなくやってくるとのこと。
もちろん、<変態鉄>もその場を離れることができなくなった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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